古地図

Old map

戦前の福山商工地図を復元

新聞記事約70年前の1963(昭和11)年12月に、弊社で印刷した福山市中心部の商工地図。
縮尺は四千分の一で、福山駅前を中心に半径約一キロの範囲に、町名と商店、医院、工場、神社仏閣などの名前と位置を手書きで克明に記したものです。
現在は埋め立てられた入り江の様子も細かく描いており、空襲で焼失前に国宝だった福山城の写真も添えてありました。
この地図を不動産会社社長の福本泰造さんが約十五年前に発見され、過去の土地の用途を調べるのに使っておられたそうですが、痛みが目立ち始めたため地図の印刷所名に記されていた弊社に持ち込んで来られました。
当時、中町(現/昭和町)に社を構えておりましたが、45年8月の福山空襲で家屋や資料をすべて焼失しておりました。
貴重な「時代の証人」に巡り合えたと思い、福本さんから地図を譲って頂き同じ大きさに複製、新たに印刷する運びとなりました。
戦前の福山市の地図は多くが戦災で焼失しましたが、戦前の経済活動を知る貴重な資料として、複製は市にも寄贈させて頂きました。

中国新聞 平成17年12月28日掲載文より抜粋

ごあいさつ

小田俊三郎写真この度、祖父 小田梅太郎が印刷しておりました古地図に出会うことが出来、大変うれしく思います。
創業から100年近く(当時)なろうとしている時に、何かの因縁ではと感じ、今の印刷技術で復刻してみました。
縮尺とも大変正確で、びっくりしております。
出会いに感謝しております。

2005年12月吉日
代表福山エビス印刷株式会社
小田 俊三郎(先代社長・故人)

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